MakerFaireTokyo2016に行ってきました(前編)
8月の炎天下で6、7日に東京ビッグサイトではMakerFaireTokyoが開催されました。私は7日に行ってきました。去年から存在は知っていましたが、前回はテストと被ってしまって行けませんでした。今年は夏休みに入っていたので大丈夫でした。Twitterのフォロワーさんとお話ししたかったのと、普段のものづくりの刺激を受ける目的でした。
予定では10時半には現地に到着しているはずでしたが、11時着になってしまいました。東京で一人歩きするのは二回目ですが、やはりなかなか慣れません。
というわけで、時間の関係で見ることができなかった展示もありますが(超音波で物体を浮かす展示とか、人工雷発生装置とか。見たかった...)、拝見した展示を順にを紹介していきます。
◯プリンプルプルマシン
プリンプルプルマシン pic.twitter.com/hyP3Pdn3LL
— やぎ湯@発展途上のMaker (@yagiyums) 2016年8月7日
その名の通り、プリンをプルプルさせる装置です。手は3Dプリンタで出力していて、振動は下の機械で起こしているようです。
出展者はfabcrossさん。 http://fabcross.jp/
◯HDD、FDDで演奏する装置
ニコニコ技術部で活動されているdominoさんとfuesさんの機械式矩形波倶楽部による展示です。dominoさんがFDD、fuesさんがHDDによる演奏を担当されているようです。個人的にすごく興味のある装置です。HDDのディスクはついこの前いじったので、そのうちヘッドの制御にも挑戦して音出しからやってみたいと思います。
dominoさん http://dominotech.blogspot.jp
fuesさん http://fues.web.fc2.com
◯水滴パルス実験装置
水を出すところに振動を加え、出しているところの隣に同じタイミングでストロボを点滅させることで、波のような形の軌跡を見せることができるというもの。周波数は60Hzにしたそうです。熱心に展示内容についてお話ししてくださったので、聞き入ってしまいました。
出展者はpfFamilyさん。 https://ltika.wordpress.com
◯virtualGimbal
なんと、SDカードに高性能ジャイロセンサを仕込んで手ブレを補正するんだそうです。写真の左側はプロトタイプ、右側が完成品です。これをカメラに挿して映像を撮影すると角速度をカードに記録し、映像出力時にリアルタイムで映像を補正してくれるんだそうです。実演の様子を見ましたが、映像枠自体が移動してブレを無くしていたので、すごい技術だと感動しました。リンク先に映像があるので、ぜひ一度ご覧ください。
出展者はYoshiaki Satoさん。
http://makezine.jp/event/makers2016/yoshiaki_sato/
◯カスタムLSI
LSIを個人で委託製作できるようにしようとしているところでした。実際に製作されたLSIでLチカしていました。プリント基板もそうなっていますから、LSIも将来的に個人が扱えるところに来ると思います。そうなったらひとつ作ってみたいですね(笑)夢のある展示でした。マイコンブ・マイコンペ、という展示もしていました。
組織的な抵抗と最後の抵抗コースターも一緒についていました。夜のコーヒーに早速使わせていただいています。
出展者はMakeLSI:さん
中の人代表の秋田純一さん http://akita11.jp
◯全自動スープよく振るマシーン&妻に怒られないボール盤
@sugn74 さんの全自動スープ粉振り器 pic.twitter.com/U29Ntkg6MO
— やぎ湯@発展途上のMaker (@yagiyums) 2016年8月7日
パタパタと振られていました。少しの手間が省けるのはいいですね(笑)ぜひふりかけも振っていただきたいものです。
その横では小さなボール盤が置いてありました。小さいハンドドリルを分解してスイッチを外に出し、輪ゴムで上下に運動できるようにしていました。製作費用は2000円だそうです。ちょうどボール盤は欲しいと思っていたので作ってみてもいいですね。写真は撮り忘れていたのでありません...まあリンク先で見ることはできますが。
出展者はススガ全自動Pさん。
http://hananekolog.blogspot.jp/2016/04/2.html
◯MFTスポンサーゾーン
販売されているボードを置いて、シールやうちわ、缶バッジを配布していました。
いただいちゃいました。
Arduino公式 https://www.arduino.cc
・RaspberryPi Shop by KSY
ボードや会場でしか購入できないものを販売していました。RasPiZeroは展示はされていて「購入できる!?」と財布を出しましたが、残念ながらそうではありませんでした...
そのかわりに、アンケートに答え、宣伝ツイートをしてクリアファイルとイヤホン、液晶クリーナー兼スマホスタンドをいただきました。そして会場限定のRasPiカメラモジュールのマウントを購入しました。しかし肝心のカメラモジュールはまだ手元にないので(それこそ会場で購入すれば良かったのですが(笑))、また入手しようと思っています。
RSコンポーネンツWebショップ http://jp.rs-online.com/web/
・デアゴスティーニ・ジャパン
DIY系ではマイ3Dプリンターのidboxが有名ですね。会場では、3Dプリンターの展示はもちろん、その場で会員登録した人はくじ引きができるという企画もしていました。私もやってみました。
3Dプリンターは当たりませんでしたが、プラスドライバーが当たりました。先端を取り外せるみたいなので、持ち運びに便利そうですね。
週刊マイ3Dプリンターページ http://deagostini.jp/mt2/
・タカハ機工
ソレノイドを主に販売している会社ですね。ソレノイドコンテストでも有名です。作品を出してみたいと思ってはいます。過去のソレコンの作品を展示していたようでした。
タカハ機工のリュウグウノツカイ pic.twitter.com/Ti6hDLV4r1
— やぎ湯@発展途上のMaker (@yagiyums) 2016年8月7日
リュウグウノツカイは存在感がすごかったですね。ダイナミックにソレノイドを使えて羨ましいです...
タカハ機工公式 http://www.takaha.co.jp
・ARM
最近ソフトバンクに買収されたと有名なARMの出展もありました。無料でガチャガチャができるというので、やってみました。
キーホルダーが当たりました。早速カバンにつけました。
ARM日本ページ https://www.arm.com/ja/
・オリジナルマインド
メカトロライフに一応登録していて、友人もお世話になっているオリジナルマインドです。GOlGOlなど加工機械の加工体験ができるというのでやってきました。
GOlGOlは板金の穴あけが電気を使わずにできる工作機械です。四角い破片をぽつぽつ出していく感じで、時間はかかるのですが、感覚で進められます。厚いアルミ板も軽い力で穴あけできました。CNCはそのうち購入してみたいです。時代は切削。
オリジナルマインド公式ページ http://www.originalmind.co.jp
・オーム社
ロボコンマガジンを出版していますね。会場ではマイクロマウスの試走会をしていました。
マイクロマウス pic.twitter.com/EXNWXxma9W
— やぎ湯@発展途上のMaker (@yagiyums) 2016年8月7日
マイクロマウスもいいですね。機械学習系はやってみたい分野ではあります。販売もしていましたが、さすがに購入できるほどのお金と勇気はありませんでした(笑)
オーム社公式ページ http://www.ohmsha.co.jp
他にも、先で紹介したfabcross、回路マーカーのAgIC、セメダイン、Fusion360、小さい頃からお世話になっている学研大人の科学、タチコマのkarakuri products、スイッチサイエンス、かっこいい真空管のコルグ、
Quadcept、FrashAirの東芝、などなどの企業も出展していました。
真空管ドールズとNutubeとのコラボ
AgICの回路マーカーセット
FrashAirのコーナーでは「薄くない薄い本」と話題の同人誌が置いてありましたね(笑) 拝読しましたが、FrashAirでの電子工作、ちょっと気になりました。閃ソラちゃん、かわいい。
ちょっと長くなりそうなので、前・後編に分けます。後編はまたすぐに上げます。
追記 8/9
後編はこちら↓
MakerFaireTokyo2016に行ってきました(後編) - Cafe'Tec Yagiyu
投げ銭していただければ、めちゃくちゃ喜ぶのでよかったらよろしくお願いします。
Icarus VerilogでVerilogシミュレートしてみた
お久しぶりです。やぎ湯です。
これからFPGAもいじっていくつもりでいるので、今回はVerilog-HDLについて学ぼうと、Icarus Verilogでコンパイルと波形のシミュレートをやってみました。
OSはOSXでやりました。
まず、autoconf、iverilog、GTKwaveのインストールからです。ターミナルから、
$ mkdir aconf
$ cd aconf
$ curl -OL http://ftpmirror.gnu.org/autoconf/autoconf-2.68.tar.gz
$ tar xvzf autoconf-2.68.tar.gz
$ cd autoconf-2.68
$ ./configure
$ make
$ sudo make install
でautoconfをインストールします。
次に
$ git clone git://github.com/steveicarus/iverilog.git
を実行してiverilogを入手し、
$ cd iverilog
$ autoconf
$ ./configure
$ make
でiverilogをコンパイルします。動作確認のために、
$ make check
を実行して、最後の行に"Hello, World"と出ていればOKです。
そして、
$ sudo make install
でインストールします。
GTKwaveは、このリンク先の
http://gtkwave.sourceforge.net
下の画像の矢印のところからダウンロードしてアプリとして入手しました。
あとはターミナルから、
$ iverilog -o [出力ファイル名] [Verilogソースファイル]
という感じに書いてやればVerilogソースコードのコンパイルができる、というわけです。
例えば、
$ ls iverilog/examples/
で見つかるhello.vlなら、
$ iverilog -o hello ./iverilog/examples/hello.vl
$ ./hello
で実行でき、"Hello, World"と実行されます。
こんなふうにして、レジスタをカウントアップする回路をVerilogで記述し、コンパイル・シミュレーションし、wave.vcd(波形データファイル)を生成しました。
※ソースコードはこちらより↓
http://cellspe.matrix.jp/zerofpga/icarus.html
リンク先のページのように操作していき、wave.vcdを波形として出力しました。
これでFPGAボードが届くまでVerilogの記述の練習ができそうです。まだMacにParallelsでWindowsを入れてなく、WindowsPCがデスクトップだけなのでVerilogをいじる環境が外出先になかったわけです(笑) その点でもIcarus Verilogは便利だと思いましたね。これからFPGAの勉強も頑張っていきたいと思います。
それでは次の更新まで。
投げ銭していただければ、めちゃくちゃ喜ぶのでよかったらよろしくお願いします。
基本情報技術者試験に合格してました
テストが近づいてきて少し憂鬱な最近です。
さて、4月17日にあった基本情報技術者試験ですが,合格してました!不安だっただけに嬉しかったです。
昨日確認したら春に受けた基本情報技術者試験に合格してました
— やぎ湯@発展途上のMaker (@yagiyums) 2016年5月16日
資格試験自体が初めての受験でしたが、受かって良かったです pic.twitter.com/k5o9OwNzli
技術関係の資格試験で初めての受験で本番でも一日中の試験には疲れましたが,こうして一発で合格できたのでその甲斐がありました。
と、このままではどうでもいい自分語りになってしまうので、勉強に使った書籍やツールを紹介したいと思います。
本番の流れについては以前の記事にあります。*1
○書籍
・イメージ&クレバー方式でよくわかる栢木先生の基本情報技術者教室 (情報処理技術者試験)
平成28年度 イメージ&クレバー方式でよくわかる栢木先生の基本情報技術者教室 (情報処理技術者試験)
- 作者: 栢木厚
- 出版社/メーカー: 技術評論社
- 発売日: 2015/12/12
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- この商品を含むブログを見る
…まず、試験に出てくる専門用語やその説明、使う公式はこの本でまとめました。「〇〇とくれば××」と、試験の問いと答えによく出てくる組み合わせで覚えることができるコーナーがあります。項目ごとに確認問題があり、その項目で得た知識が身についているか確認できます。午前問題に必要な知識はおおよそこの本で得る事ができると思います。
・基本情報技術者 パーフェクトラーニング過去問題集 (情報処理技術者試験)
平成28年度【春期】基本情報技術者 パーフェクトラーニング過去問題集 (情報処理技術者試験)
- 作者: 山本三雄
- 出版社/メーカー: 技術評論社
- 発売日: 2015/12/18
- メディア: 大型本
- この商品を含むブログを見る
...午後問題に出る応用的な問題はこの本を使って演習しました。午後問題は長文を読み解けば解ける問題も多かったですが、前提知識が必要な問題も少なくはないので、本番で慌てないように十分に演習しておく必要があると思います。この本は図も解説も分かりやすかったのでスムーズに勉強ができました。
○サイト
...午前問題の演習は、おおよそこのサイトで繰り返しやりました。問題も豊富ですが、基本情報技術者試験自体に関しての情報も十分にあるので、試験勉強に当たってこのサイトを訪れておいて、まず損はないと思います。午後問題は解説が十分に網羅されていないので、このサイトで両方の対策を済ませるというのは得策ではないでしょう。
過去問題は平成13年度春分から最新のものまであり、携帯サイトからも閲覧できるので、空き時間があればこのサイトで勉強していました。私はこのサイトで5年分の過去問をやりました。
対策を始めたのは2月末からだったので、勉強期間は1ヶ月半でした。専門知識のまとめに半月、問題演習に1ヶ月かけました。
午後問題はとにかく過去問に挑戦して問題の形式に慣れることが大事だと思います。長文を読み解く事がまず関門になると思います。
ソフトウェア開発の選択問題はC言語を選択したので他の言語の問題はわかりませんが、C言語は基本的な前提知識で対処できました。ですが、過去問は今年出た問題よりも難しかった問題もあったので、過去問を解いたり、他に専門書を用意して知識を広げておいたほうがいいと思います。
試験にあたって参考にしたページを以下にまとめておきます。
・IPA 独立行政法人 情報処理推進機構:情報処理技術者試験
・基本情報技術者試験に合格した人の勉強法 - Something Beyond
・基本情報技術者試験に一ヶ月勉強して一発合格したので、勉強法とか使った本とか書いておきます - しがない学生の雑記
・基本情報技術者試験当日の持ち物は?: 基本情報技術者試験受けてみない?
今後の受験の際の参考になれば幸いです。次は来年の春のエンベデッドシステムスペシャリスト試験に挑戦しようと思っています。
それでは、次の更新まで。
See you again!
投げ銭していただければ、めちゃくちゃ喜ぶのでよかったらよろしくお願いします。